昨年の「ほおずきサミット」から、長らくブログを更新できず申し訳ありませんでした

まず始めに、3月11日の東日本大震災で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
震災から早1ヶ月半が経ちました。
私事ですが、今回は地震当日の話をさせて頂きます。
その日はこのブログを書いている私の誕生日でもありまして、当日は商店のスタッフ含め3名で宮城県は松島にちょっとした旅行のつもりで出かけておりました。その2日前に三陸沖地震があり、「松島で大きい地震に合わないといいね」なんて冗談まじりに会話をしながら…。
車で仙台に入ったのは12時すぎ。仙台で1人合流し、松島に行く前に「三井アウトレット仙台港」に寄って行く予定だったので、13時すぎに到着。お昼を食べ、いざ買い物!と見て廻っていたその時。
2階にある店でグラグラ…と来て、最初はお店の店員さんもいつもと変わらぬ様子で「棚から離れた方がいいですよ〜」と軽い口調で話していたのですが、20秒くらい経った辺りで大きくなり始め、「あ、これ外に出た方がいい」と思った私達はすぐ店の外に出ました。
段々と強くなり、30秒くらい経ったでしょうか、急にガクン!と膝が落ちるような揺れに襲われ立っていられなくなり、周りでは悲鳴も聞こえました。
周りの店員さん達やお客さん達も外に出てきて、皆で支えあいうずくまって揺れが納まるのを待っていましたが、揺れは一旦小さくなったかと思えばまた大きくなり、それが5分近く続いていました。
その間、目の前に見える向かい側の壁が崩れ落ち、屋根からは水が流れ、吹き抜けを支えている柱は今にも落ちてきそうなほど、揺れるたびに繋ぎ目が離れているのが見えました。
背後にある店のガラスはいつ割れてもおかしくないくらい圧迫され、パンパンになっていました。
正直、この建物崩れるかもしれない、ダメかもしれないという思いも過りました。
停電になり、警報機が鳴り響く中、やっと揺れが小さくなった瞬間に、店員さん達が駐車場に逃げる道を誘導してくれたので、すぐ避難することが出来ました。
店員さん達の話によると数日前に避難訓練をしたばかりだったそうです。
アウトレットの通路がほぼ屋外だったことや、その日は金曜日だったので、週末にくらべ比較的お客さんが少なかったことも、すぐ避難出来た要因だったと思います。
駐車場に出るとすぐ、津波警報が聞こえました。その時の警報は「6m」でしたが、実際はその数倍だったようです。駐車場には沢山の従業員の方とお客さんで騒がしくなっていましたが、とにかく逃げなきゃと思った私達は、数分後に車で仙台市内に戻る道路に出ました。すでにかなりの渋滞。しかも信号も消えてる、道路脇の下水管は破裂、頭上の高速道路からはコンクリートの塊りや様々な部品が落ちている状況でした。
道路沿いには倒壊している家屋も何件かありました。
しかしそんな状況でも皆落ち着いて車を運転しており、その道は事故が起きていなかったおかげで3時間半(通常30分)で仙台市内に戻ることができました。
その後どうにか仙台市内で5日間過ごし、国道が通行出来ることを確認し岩手に戻ってまいりました。
松島には海沿いを通って行く予定だったので、地震があと1、2時間遅れていたら、アウトレットから逃げ遅れていたら…と思うと未だに寒気がしてしまいますが、今回は本当に運が良かったと、最近になりつくづく感じています。
震災後1週間くらいは沿岸部の状況をテレビでしか見ていなかったので、現実に起きていることと思えず涙も出なかったのですが、帰ってきてから実際の被災地を見たとき、それは本当に信じられない景色でした。
写真は3月20日の宮古市田老地区です。
岩泉町内は内陸の為、被害は非常に少なかったのですが、沿岸部の小本地区では多数の家屋が流され犠牲者も出ました。
私達は県内にいるからこそ出来ることを、商売をしているからこそ出来ることを出来る限りやっていきたいと思います。
遠くに住んでいる皆様には、なるべく東北の商品をお買い上げ頂き、ぜひ東北に観光で遊びに来て頂きたいです!!それが何よりも支援になります。
皆で力を合わせ、今を、この先を踏ん張っていきましょう!
長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございますm(_ _)m